本日はよろしくお願いいたします。
早速ですが、HPによって初めて存在を知った方もいらっしゃると思います。広く皆様に知っていただくために、合奏団についてお聞かせください!
一子先生:正派邦楽会の中で設立された合奏を勉強し演奏する団体・・・それが正派合奏団ですね。使用楽器は、箏・三弦(地歌三味線)、そしてベース(低音)箏である十七弦。
当団体は、創立当初から入団試験があって、ある程度の実力なり能力が認められた人が入団し訓練をしていくという形でしたので、当時では珍しかったと思います。
当時・・・といいますと、正派合奏団はいつ創立されたのですか?
一子先生:正派合奏団の創始者・中島靖子(正派邦楽会二代目家元・正派合奏団創始者)の「第1回リサイタル」の時に≪黎明(あけぼの)≫という曲を正派邦楽会の会員とともに演奏しました。
その時、靖子の父の中島雅楽之都(正派邦楽会初代家元)がプログラムに『正派合奏団』と名付けたのが最初だと聞いております。
≪黎明≫は大きな編成の曲で、声楽が入ったり洋楽器が入ったりしますので、当時としてはすごく新しい試みであったのではないかと思います。今から75年前、昭和22年のことです。
雅枝先生:戦後2年しかたってないのです。
一子先生:そうですね。
雅枝先生:母・中島靖子(大正15年生まれ)は、昭和と同じ年齢なわけです。つまり22歳のころ。
この合奏団というのは音楽学校(現・東京藝術大学)で学んだ22歳くらいの靖子さんの夢だったのと思います。